
その痛み、股関節だけの問題ではありません
「階段を上ると股関節の前が詰まる」
「下りる時の方が怖い」
「右と左で痛み方が違う」
このような階段での股関節痛に悩む方は、年齢に関係なく増えています。
特に多いのが、
- 階段の上りで股関節の付け根が痛い
- 階段の下りで股関節が抜けそうになる
- 片脚に体重を乗せると違和感が出る
- 病院では「軟骨は減っていない」と言われた
というケースです。
結論から言うと、
階段の上り下りで出る股関節痛の多くは、股関節そのものが悪いわけではありません。
原因は、
股関節の可動域のつまり × 骨盤の歪み × 脚全体のねじれ
この3つが重なって起こっています。
目次
なぜ階段動作は股関節に負担がかかるのか
階段の上り下りは、平地歩行とはまったく別の動作です。
| 動作シーン | 階段で起こる体の動き | 股関節にかかる負担 |
|---|---|---|
| 階段を上る時 | 股関節を深く曲げて脚を持ち上げる | 股関節前面が詰まりやすく、可動域の制限が出やすい |
| 片脚で体重を持ち上げる | 股関節・骨盤に体重負荷が集中しやすい | |
| 骨盤を安定させながら前進する | 骨盤が傾いていると股関節が代償動作を起こす | |
| 階段を下りる時 | 片脚で体重を受け止める | 股関節に強い衝撃と不安定さが生じやすい |
| ブレーキをかけながら下りる | 支えきれないと「抜ける感じ」「怖さ」が出やすい | |
| 高いバランス能力が求められる | 脚のねじれがあると痛みが一気に表面化する |
つまり階段動作は、
股関節の可動域・安定性・脚全体の連動がすべて試される動作です。
ここで
- 股関節が詰まっている
- 骨盤が傾いている
- 脚がねじれている
状態だと、痛みは一気に表面化します。
股関節の可動域が「詰まる」本当の理由
「股関節が硬いですね」
「ストレッチしてください」
と言われることは多いですが、
実際に問題なのは筋肉の硬さだけではありません。
股関節が詰まる主な原因は、
- 骨盤の前後・左右の傾き
- 股関節の受け皿の向きのズレ
- 太ももの骨の内外ねじれ
- 片脚重心のクセ
この状態で階段を使うと、
本来スムーズに動く股関節が骨でぶつかるような感覚になり、
前側の痛み・鼠径部のつまり・引っかかり感として現れます。
骨盤と脚のねじれが痛みを固定化させる
股関節は骨盤に直接つながる関節です。
つまり、骨盤が歪めば股関節の動きも歪みます。
よく見られるのが、
- 骨盤が片側にズレている
- 片側だけ前傾している
- 座る時にいつも同じ脚を組む
この状態が続くと、
- 片方の股関節だけが詰まる
- 反対側は不安定になる
- 階段で左右差が強く出る
というアンバランスな股関節痛になります。
さらに多くの方に、
- 右脚が外にねじれる
- 左脚が内にねじれる
という脚全体のねじれパターンが見られます。
これは片脚重心や骨盤の回旋ズレが積み重なった結果です。
なぜ階段の「下り」が特に怖くなるのか
階段の下りは、
体をコントロールしながら支える動作です。
脚がねじれていると、
- 股関節で支えきれない
- 膝や腰に負担が逃げる
- 「抜ける感じ」「怖さ」が出る
結果として、
階段=不安な動作として脳に刷り込まれ、
さらに動きが硬くなっていきます。
なぜ股関節の不調は女性に多いのか?
さらにXO脚・X脚の人は股関節痛が出やすい理由
階段で股関節が痛くなる方は、特に女性に多い傾向があります。
これは筋力不足ではなく、女性特有の身体構造・生活動作・脚のねじれが関係しています。
■ 女性に股関節の不調が多い理由
① 骨盤の形の違い
女性の骨盤は出産に備えて横に広く、傾きが出やすい構造です。
そのため、骨盤がわずかに歪むだけでも股関節の受け皿の向きが変わり、階段のような負荷動作で詰まりや痛みが出やすくなります。
② 関節が柔らかく不安定になりやすい
女性は関節の柔軟性が高い分、支える安定性が不足しやすく、片脚重心や脚組みなどの影響を受けやすい傾向があります。
その結果、股関節が常に頑張る状態となり、負担が集中します。
③ 日常動作による歪みの蓄積
横座り、脚組み、ヒール靴、片脚重心などの習慣が続くことで
骨盤の歪み → 脚のねじれ → 股関節への負担集中
という流れが作られます。
④ ホルモンの影響
女性ホルモンの影響で関節がゆるみやすく、体調や姿勢の変化が起こりやすいため、時期によって股関節の違和感が強まることもあります。
■ XO脚・X脚の人に股関節痛が出やすい理由
XO脚・X脚は膝だけの問題ではありません。
- 太もも(大腿骨)が内側にねじれる
- すね(下腿)が外側に開く
- 足首が不安定になる
この状態では脚全体に回旋ストレスが生じ、股関節で向きのズレが起こります。
すると股関節では、
- 受け皿と脚の方向が合わない
- 可動域がスムーズに使えない
- 歩くたびに関節が引っかかる
といった状態になり、
股関節前面のつまり・外側の張り・片側の痛みが出やすくなります。
特に階段では片脚に体重が集中するため、
- 股関節で衝撃を受け止めすぎる
- 骨盤が安定できない
- 左右差が強く出る
ことで、平地より痛みが表面化しやすくなります。
また、XO脚・X脚は
股関節のねじれが膝の形に現れているサインであることも少なくありません。
ストレッチや筋トレだけで良くならない理由
真面目に
- 股関節ストレッチ
- お尻や内ももの筋トレ
をしても改善しない場合、
骨盤や脚のねじれを無視したまま動かしている可能性があります。
ズレた状態で動かすほど、
そのズレは体に固定されてしまいます。
階段で股関節が痛くなる方へのアプローチ(高崎市整体ゆあさ)
整体ゆあさでは、階段の上り下りで出る股関節痛を「股関節だけの問題」とは考えません。
なぜなら、階段動作で痛みが出る方の多くは、股関節そのものよりも、
骨盤・脚のねじれ・重心の崩れによって股関節に負担が集中しているからです。
① まず「なぜ階段で痛むのか」を明確にします
当院では、いきなり股関節を動かしたり、筋肉を緩めたりすることはありません。
最初に行うのは、
- 立った時の重心の位置
- 片脚立ちでの安定性
- 骨盤の傾きや回旋
- 膝・足首・足裏の使い方
などを総合的に確認し、
**「なぜ平地では大丈夫なのに、階段で痛みが出るのか」**をはっきりさせます。
② 股関節を守れなくなっている“原因側”から整える
階段で股関節が痛い方は、
股関節が悪いのではなく、股関節を守る土台が崩れている状態です。
整体ゆあさでは、
- 骨盤の左右差・前後差
- 右脚と左脚のねじれの違い
- 足首や足裏の不安定さ
といった、股関節に負担をかけている原因側から調整を行います。
これにより、
「股関節が頑張らなくても動ける状態」を体に思い出させていきます。
③ 股関節は“押さない・無理に動かさない”
階段で痛みが出ている股関節は、すでに頑張りすぎています。
そのため当院では、
- 強く押す
- 無理に動かす
- 痛い方向にストレッチする
といったことは行いません。
骨盤や脚のねじれが整い、
体の連動が戻ってくると、股関節の可動域は自然に広がっていきます。
④ 階段動作がラクになる「体の使い方」までサポート
調整後は、
- 階段の上りで力が逃げない立ち方
- 下りで怖さが出にくい体重の乗せ方
- 片脚に負担を溜めない日常動作
など、再発させないための体の使い方もお伝えしています。
その結果、
「気づいたら階段がラクになっていた」
「下りの怖さが減った」
という声も多くいただいています。
まとめ|階段の股関節痛は「体の使い方のサイン」
階段の上り下りで出る股関節痛は、
あなたの体が出している大切なサインです。
- 股関節が悪いわけではない
- 年齢の問題でもない
- 動かさない方がいいわけでもない
体の使い方・骨盤・脚のねじれを全身で見直すことで、
階段は再び「普通の動作」に戻せます。
「この痛み、ずっと付き合うしかないのかな…」
そう感じている方ほど、
一度、全身の視点から見直してみてください。