
膝が曲がりづらい、階段がつらい、正座ができない。
こうした症状で悩んでいる方の多くが診断されるのが 変形性膝関節症 です。
しかし実際には、単純に膝だけが悪いとは限りません。
多くのケースでは
・膝のお皿(膝蓋骨)の動きの低下
・脚全体のねじれ
・膝の拘縮
・筋肉のアンバランス
・骨格の歪み
など 身体全体の連動の崩れ が関係しています。
今回は整体的な視点から
変形性膝関節症と膝が曲がりづらい原因
について詳しく解説します。
目次
変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減り関節の変形が進む状態です。
主な症状は
・膝の痛み
・膝が曲がらない
・膝が伸びない
・膝の腫れ
・歩行時の違和感
などがあります。
しかし膝関節は
大腿骨
脛骨
膝蓋骨(膝のお皿)
この3つの骨で構成されており、さらに多くの筋肉や靭帯で支えられています。
そのため 膝単体ではなく脚全体の構造 が大きく関係します。
膝が曲がりづらい原因
膝が曲がらない原因にはいくつかの要素があります。
特に多いのが次の4つです。
①膝の拘縮
拘縮とは 関節が固まり動かなくなる状態 です。
膝の拘縮が起きると
・膝が曲がらない
・膝が伸びない
・歩幅が小さくなる
といった症状が出ます。
拘縮は
・炎症
・長期間の安静
・筋肉の硬さ
などによって起こります。
②膝のお皿(膝蓋骨)の動きの低下
膝のお皿は本来
上下
左右
斜め
に滑るように動きます。
しかし
・太ももの筋肉の硬さ
・関節の癒着
・膝の炎症
などにより
膝蓋骨の動きが悪くなると膝が曲がらなくなります。
これは変形性膝関節症でも非常に多い原因です。
③脚全体のねじれ
膝は 脚の真ん中にある関節 です。
そのため
足首
股関節
骨盤
の影響を強く受けます。
例えば
足首が内側に倒れる
↓
脛骨が内ねじれ
↓
膝が内側へ入る
↓
膝関節に負担
このように 脚全体のねじれが膝痛を作ることがあります。
④筋肉バランスの崩れ
膝を動かす筋肉は非常に多くあります。
これらの筋肉のバランスが崩れると
・膝の動きが悪くなる
・膝関節の負担が増える
・変形が進みやすくなる
といった問題が起こります。
膝関節に関係する主な筋肉
膝の動きに関係する筋肉をまとめると次の通りです。
| 筋肉 | 役割 | 膝への影響 |
|---|---|---|
| 大腿四頭筋 | 膝を伸ばす | 弱くなると膝が不安定 |
| ハムストリング | 膝を曲げる | 硬いと膝が曲がりにくい |
| 内転筋 | 脚を内側へ寄せる | 弱いと膝が外へ開く |
| 腓腹筋 | 膝と足首を動かす | 硬いと膝伸展制限 |
| ヒラメ筋 | 足首安定 | 歩行時の膝負担増 |
| 大腿筋膜張筋 | 股関節安定 | 硬いと膝外側痛 |
| 縫工筋 | 膝屈曲補助 | 弱いと膝曲げにくい |
| 薄筋 | 膝内側安定 | 弱いと膝不安定 |
| 膝窩筋 | 膝のロック解除 | 硬いと膝曲げづらい |
これらの筋肉が正常に働くことで膝はスムーズに動きます。
膝に影響する骨格
膝は骨格の影響も強く受けます。
| 骨格 | 役割 | 問題が起きると |
|---|---|---|
| 大腿骨 | 太ももの骨 | 膝のアライメント崩れ |
| 脛骨 | すねの骨 | 膝内外のねじれ |
| 膝蓋骨 | 膝のお皿 | 膝曲げ伸ばし制限 |
| 腓骨 | 外側の骨 | 足首安定低下 |
| 股関節 | 脚の付け根 | 膝負担増加 |
| 骨盤 | 身体の土台 | 膝の左右差 |
| 足首 | 歩行の衝撃吸収 | 膝のねじれ |
つまり
膝の問題=膝だけではない
ということです。
脚のねじれが膝痛を作るメカニズム
膝の痛みは 脚の連鎖 で起こります。
| 歪みの起点 | 身体の連鎖 | 膝への影響 |
|---|---|---|
| 足首の内倒れ | 脛骨内旋 | 膝内側負担 |
| 足首の外倒れ | 脛骨外旋 | 膝外側負担 |
| 股関節内旋 | 膝内側ストレス | 変形性膝関節症 |
| 骨盤の歪み | 脚長差 | 膝負担増 |
| 猫背姿勢 | 重心前方 | 膝圧増加 |
このように 身体の歪みは膝に集中しやすいのです。
膝拘縮が進むと起こる問題
膝の拘縮が進むと
・歩幅が小さくなる
・股関節の負担
・腰痛
・姿勢悪化
など 全身の問題へ広がります。
特に多いのが
・腰痛
・股関節痛
・反対側の膝痛
です。
変形性膝関節症や膝痛につながる骨盤・脚の左右差
膝の痛みや変形性膝関節症は、膝だけの問題ではなく 骨盤・脚の左右差・足の長さの違い から起こることが非常に多くあります。
膝関節は脚の中央にあるため、
身体のバランスの影響を強く受ける関節です。
特に次のような 骨盤や脚の歪み があると、膝に大きな負担がかかります。
変形性膝関節症につながる骨盤と脚の歪み
| 歪みの原因 | 身体に起こる変化 | 膝への影響 | 起こりやすい症状 |
|---|---|---|---|
| 骨盤の傾き(左右差) | 体重が片側に偏る | 片膝に負担集中 | 片側だけ膝が痛い |
| 骨盤のねじれ | 股関節の回旋が起こる | 膝のねじれ | 膝の違和感 |
| 足の長さの違い(脚長差) | 歩行バランス崩れる | 膝関節の摩耗 | 変形性膝関節症 |
| 股関節の内旋 | 膝が内側へ入る | 膝内側軟骨の摩耗 | O脚 |
| 股関節の外旋 | 膝が外側へ開く | 膝外側負担 | X脚 |
| 足首の内倒れ(回内足) | 脛骨が内ねじれ | 膝内側ストレス | 膝内側痛 |
| 足首の外倒れ(回外足) | 脛骨外旋 | 膝外側負担 | 膝外側痛 |
| 片足重心 | 筋肉バランス崩れ | 膝関節負担増 | 膝の慢性痛 |
| 歩き方の癖 | 膝の使い方偏る | 軟骨摩耗 | 膝痛 |
膝痛は「脚の左右差」から始まることが多い
膝痛の方の身体を見ていると、非常に多いのが 脚の左右差 です。
例えば
・右脚に体重をかける癖
・左脚が短い
・片足立ち姿勢
・歩き方の偏り
などがあると
足首
↓
膝
↓
股関節
↓
骨盤
という順番で 身体のねじれが連鎖 していきます。
その結果、膝関節の軟骨に負担がかかり 変形性膝関節症 へとつながるケースも少なくありません。
膝関節は「脚の真ん中の関節」
膝は
足首
股関節
の 中間にある関節 です。
そのため
・骨盤の歪み
・脚の長さの違い
・足首のねじれ
などの影響を受けやすい構造になっています。
膝だけを治療しても改善しにくい理由はここにあります。
変形性膝関節症と全身のゆがみ
変形性膝関節症の多くは
膝だけの問題ではなく
身体の使い方のクセ
が関係しています。
例えば
・片足重心
・足を組む
・猫背
・運動不足
・長時間座り姿勢
こうした生活習慣が
骨格
筋肉
関節
のバランスを崩し膝に負担をかけます。
整体で見る膝の問題
整体では膝だけでなく
足首
股関節
骨盤
背骨
など 全身のバランス を確認します。
膝の問題の多くは
・脚のねじれ
・骨盤の歪み
・足首のズレ
などが原因で起こります。
そのため
膝+脚+骨盤
を整えることが重要です。
まとめ(高崎市箕郷町)整体ゆあさ
変形性膝関節症や膝が曲がりづらい原因は
・膝の拘縮
・膝蓋骨の動きの低下
・脚全体のねじれ
・筋肉のアンバランス
・骨格の歪み
など多くの要素が関係しています。
膝の痛みを改善するためには
膝だけでなく身体全体を見ることが重要です。
脚のバランスが整うことで
膝の動き
歩行
姿勢
も改善していきます。
膝の違和感や曲げづらさを感じたら、早めに身体のバランスを見直すことが大切です。